阪神高速延伸で知事 「採算ないからやる」
堀田府議代表質問
9月定例大阪府議会で29日、日本共産党の堀田文一府議が代表質問にたちました。橋下徹知事は、福祉や教育については「限られた財源」を理由に削減方針を撤回しない一方、公共事業については採算がないものでも行政の役割だとして推進する姿勢を鮮明にしました。
堀田府議は、生活保護世帯の割合が全国最悪であることを示し、「大阪維新プログラム案」が打ち出している私学の授業料助成削減の撤回・再検討、福祉4医療費助成制度の改悪撤回と現行維持を要求。橋下知事は「財源がない」などとして府民の切実な願いに背を向けました。
一方、府庁を大阪市南港のWTCに移転させる案について、堀田議員が、肝心の府民の利便性がないがしろにされている問題を指摘したのに対し、知事は「多少不便でも府民の理解は得られる」とのべました。
財界が求める関西州の実現と結び付け、阪神高速淀川左岸線の延伸を採算性がないのに推進しようとしている問題で橋下知事は「採算がとれないからこそ行政が果たす役割がある」と強弁。堀田議員は「福祉や教育には『限られた財源』を持ち出すが、公共事業は採算性がないから行政がやるというのはおかしい。必要性と財源を具体的にすべきだ」と主張しました。
2008年9月30日付「しんぶん赤旗」より