WTC移転案、暴言、盗撮 利便性無視/資質疑う

大阪 党府議団、知事に申し入れ


 日本共産党大阪府議団(宮原威団長)は12日、橋下徹知事に、府庁舎の大阪ワールドトレードセンタービル(WTC)への移転案、学力テストにかかわる知事の一連の暴言、盗み撮りの問題で申し入れを行いました。三輪和夫副知事が応対しました。

 WTC(大阪市の南港)への移転案は、「住民の利便性などを無視し、大阪市と財界がすすめ破綻(はたん)したベイエリア開発へてこ入れすることは間違っている」と批判。庁舎については地方自治法で、「住民の利用にもっとも便利であるよう、交通事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を払わねばならない」としているとし、▽府民や市町村から遠くなる▽現庁舎は大阪市内でもっとも防災機能の高い場所に立地し、地震発生時に職員が短時間に参集できる▽アクセスが限られている-など5項目10点を指摘しています。

 学力テストをめぐる一連の暴言については、「知事の品性が問われる」「教育関係者を侮辱している」と、撤回と謝罪を要求。学力格差解消のためには府民の暮らしの向上、少人数学級拡大などの教育条件整備にカを尽くすことだと指摘しています。
 国際児童文学館での盗み撮りについて、「知事としての資格、資質を疑わざるをえない」と批判しています。

 三輸副知事は、「知事に伝える」と述べました。

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2008年9月13日付「しんぶん赤旗」より