35人学級の早期実施を求める意見書(案)
経済協力開発機構(OECD)加盟国への調査で、国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関に対する国や地方自治体からの公的支出の割合が、日本は比較できる33カ国中32位となった。日本の教育への公的支出の少なさは、世界でも異常な高学費と劣悪な教育・研究条件の根源となっており、教育予算の抜本的増額が求められる。
欧米では小中学校は1クラス20~30人が当たり前になっている中で、日本は小学校1、2年のみ35人学級実施という遅れた状況にある。
35人学級は関係者の一致した要求であり、2011年に国会の全会一致で順次実施することが決められた。ところがこの4年、文部科学省は35人学級の推進予算を概算要求に盛り込むことすらしていない。
少人数学級は、一人ひとりに目をむけてほしい、丁寧に勉強を教えてほしいという子どもたちの願いにこたえるものであり、教育再生の力、経済発展の源となるものであり、早期の実施が強く求められる。
よって国会および政府は、小学校3年生以降の35人学級実施を直ちに行うよう予算措置をとることを強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
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