都市住宅常任委員会知事質問(2017年3月21日) 宮原たけし府議の質問
・森友学園にかかる建設工事関連について
◆(宮原威君) 知事にもお見せしたい表があったんですが、他会派の代表者の皆様の御了解を得られなかったので、ちょっとわかりにくいかと思いますが、よろしくお願いいたします。
平成二十七年(二〇一五年)十二月三日付の工事契約書が三通あった。これは、建築振興課の聞き取りで明らかになってると思いますが、三者の印鑑ももちろん押されています。報告は聞いてると思いますが……。
◎知事(松井一郎君) 契約書が三通あった報告は、聞いています。
◆(宮原威君) この三者と会ったことは、知事、おありですか。あるいはお知り合いですか。
◎知事(松井一郎君) 学園と施工業者と設計事務所ですよね。はい、お会いしたことありません。
◆(宮原威君) 政治資金収支報告書に、日本維新の会大阪府総支部、代表者の氏名は橋下徹さん、会計責任者の氏名は東徹さん。この中に、平成二十五年十二月二十七日、藤原工業株式会社から十万円の寄附があります。知事は、この事実を御存じでしたか。
◎知事(松井一郎君) 政治資金報告書の全てを僕自身が把握していることはありません。
◆(宮原威君) 知らなかったということですか。
◎知事(松井一郎君) 今、委員から言われて、そういう寄附があったんだということは、初めて知りました。
◆(宮原威君) この業者は、平成十四年から十九年までで一件二億三千万ぐらい、それから二十年から二十六年の七年で二十二億の工事をやってるんですね。急速にふえてるんですけど、こういう事実も御存じなかったですか。
◎知事(松井一郎君) 全く知りません。一業者がどれだけ請け負いされて、どういう形で仕事をなされてるのか、一切存じ上げません。
◆(宮原威君) 大阪府の公共事業をやってる業者で、このぐらい受注金額がふえてて、そういうところから政治献金を維新の会がいただいてたということについて、いいか悪いかも含めて、答えてください。
◎知事(松井一郎君) 委員長、これ、僕、きょう知事としてお答えしてるんですけど、政党の代表としてここにいるわけではないんで、いいか悪いかと言われると、政党の代表としては政治資金規正法にしっかりとのっとって広く献金をいただくということについては、違法性はないと思います。
◆(宮原威君) 次の質問にいきます。
二〇一四年九月二十九日付で、森友学園が、二〇一四年ですよ、新関西国際空港株式会社に空調整備費一億四千八百万の助成金を申告してます。これは土地も学校もつくる前です。それから、近畿財務局長心得という名前で、豊中市長宛ての使用計画書が同年六月三十日付で出されています。
私学審議会の議事録には、藤原工業と森友学園が覚書を結んでるかに読める部分があるんですけども、こういう両者の覚書というのはあったんでしょうか。
◎知事(松井一郎君) それは、存じ上げておりません。あるんであれば、教育庁のほうから、また御報告をさせていただきます。
◆(宮原威君) そしたら、答弁は求めませんが、読むだけ読んどきますね、その部分。はっきり言って、建設費用は安いですよ--これは私学審の幹部の方が言われてると。入札予定の際の担当者から、これで何とかしましょうという覚書を入れている状況です。資材の購入については、この設置の趣旨に賛同するところから安く提供しますという話になっていますと。要するに安くできるんだということを覚書が結ばれていると記述があるんですね。それは、ぜひ調査していただきたいと思いますが、これ三者のことにかかわることなので、どうでしょうか。
◎知事(松井一郎君) 今教育庁において、全てこの森友学園の件については調査はしています。教育庁の中で、これまでの経過、経緯、問題点がどこにあるのか、それは教育庁がしっかりと調査をしてますんで、これは宮原委員に言われるまでもなく、事のここまで来た原因追及はしっかりやります。
◆(宮原威君) 先ほど告発という話があったんですけど、三者が知っていた可能性もあるわけですね。少なくとも籠池さん側と藤原工業は、こういう一連の流れからいくと、承知の上でこういう契約書が存在したんじゃないか。場合によっては、三つとも実は真実だったんじゃないのかという疑問も、私の中では浮上してるんですが、そういうことも含めて調べていただけますか。
◎知事(松井一郎君) 三つとも真実ですか。どれか一つが真実やと思いますよ。三つとも真実は、もうあり得ないと思います。要は建築代金ですから、これは請け負いした建築業者が最終的に契約をして支払いしていただく、その金額が真実で、それ以外は真実ではないと、虚偽だと、こう思っております。その辺も含めて、今教育庁のほうでさまざまな中身については調査しています。
◆(宮原威君) もう一回読みます。三つともかどうか別ですけど、三つが別かどうかは限らないという、入札予定の担当者から、これで何とかしましょうという覚書を入れている。これ、私学審議会の委員が言ってるんですよ。資材の購入については、この設置の趣旨に賛同するところから安く提供します。
実は、森友学園の趣旨に賛成をするから安くやりますよという話があったという情報も、我々のところには届いてるんです。したがって、七億五千万というのと十五億というのは、少なくとも一緒だったんじゃないのかと。二十三億は国の補助金を取る考えかもしれませんけど、少なくとも、それもしかし、もう土地も建物も何も姿がないときに補助金の概要報告書が出てて、それを関西エアポートも知ってるわけですからね。国会でもこれ議論されてますけど、極めて奇々怪々な事件なので、ぜひその辺の調査はよろしくお願いをしたいと思います。
最後に、この問題は、橋下前知事と松井知事が一丁目一番地の規制緩和だとおっしゃって、森友学園の要望で規制を緩めて、手を挙げたのも森友学園のみだったと、小学校の場合はですけど。知事は、国の圧力とも言っていますが、知事の意向なしにはあり得ないんじゃないかと僕は思うんですね。これ、実は……
○委員長(吉村善美君) 宮原委員にお願いいたします。委員会の審査にかかわることについて御質問いただきたいと思います。
◆(宮原威君) いやいや、かかわるよ、これも全部、別に説明だから、質問してるわけだから。
○委員長(吉村善美君) 記録をとめてください。
(記録中止)
○委員長(吉村善美君) 記録を始めてください。
◆(宮原威君) そしたら、再開させていただきます。
実際に、この問題は知事の意向なしにはあり得ないと私思う根拠の一つをそしたら言いますね、最後に質問は別に二つあるんですけど。
維新の会の府会議員さんが、私学審議会の委員も長いこと務めていらっしゃいました。それから、二〇一四年十二月の審議会で継続審査になった後に、籠池さんと会った府会議員もいらっしゃいました。これも、維新の方ですよね。それから、つい最近、雑誌にもいろんなことが出ました。
私は、知事は単なる被害者ではなく、いろいろ疑問を持たれる当事者ではないかと。したがって、事実がどうだったのかということを維新の会の議員も含めて、知事としてきちんと調べてほしいということと、それからもう一つは、国会にも参考人として行って、きちんと知ってることをしゃべってきてほしいという、この二点を……。
◎知事(松井一郎君) 宮原委員、共産党として仕方がないから、我々維新の会に対して、そういうレッテルを張られるというのは共産党の党是なんで、これ仕方がないとは思いますけども、僕がもしかかわっているんであれば、籠池さんは言うじゃないですか、もう今。総理からも、何か奥さんから百万円の寄附があったか、これも事実かどうかわからないけども、そういう名前も、籠池さん、出されてるわけなんで。籠池さんと僕が関係あれば、理事長のほうから僕といついつ会ったことがあるとか、そういう話が出るはずじゃないですか、もう今この時点で。一切お会いしたこともないのに、なぜ僕がかかわったというような、そういうレッテルを、印象操作をされるのかがもう一番僕はよくわからないし……。
それともう一つ言いますけど、僕は国から圧力とは一言も言っておりません。国の近畿財務局が、今回は非常に親切な対応をされたと。これは、二十四年九月に近畿財務局側がまずスタートを切ることで、大阪府をお訪ねになったんが事実なんで、そういうことがそれまではありませんでしたから、これ非常に親切な対応だなということを申し上げているわけであります。
それと、国会に行けという話ですけど、呼ばれたらいつでも行くということは申し上げておりますし、これは勝手に行ってもどないもならんじゃないですか。だから、呼ばれればいつでも行くということは、これまでも言い続けております。
○委員長(吉村善美君) 質問は、議題の範囲内でよろしくお願いします。
◆(宮原威君) 意見だけ言うておきます。
私は、知事が別に籠池さんを知ってるとか、知ってないとか、そんなこと言ってないです。知事の意向なしに今度のことはあり得なかったんじゃないかということを言ってるんです。一丁目一番地ということを言って、ずっと来たわけですからね。そういう経過について事実を言ってるんで、一つ一つの私が言ったところには、何一つレッテル張りはありません。
それから、松井知事に参考人として来ていただくというのは、共産党自身が国会で主張してることですので、ぜひ、松井知事の呼ばれればいつでも行くという御意向は、きちんと国会議員のほうにも伝えておきたいと思います。よろしくお願いいたします。
・東日本大震災にかかる府営住宅の無償提供について
◆(宮原威君) 福島の件について、最後に質問をいたします。
福島県などの放射能の恐ろしさから、避難地域指定外の人でも避難してきた人たちがいらっしゃいます。京都府や奈良県では、住宅の無償提供の延長、転居費用の補助、こういうものを実施しております。ふるさとを奪われた人も、あるいは危険を感じて区域外であっても小さい子供さんを連れて避難してきた人たち、こういう人たちの住む権利については当然ある、住まいの件ではというふうに思うんですが、知事の認識。
それから第二に、府営住宅の無償提供の継続。第三に、支援の継続を国、東電、福島県に求める。この三点について、知事のお考えを聞きたいと思います。
◎知事(松井一郎君) 東日本大震災から六年が経過をし、被災地の復興が進む一方で、今なお避難指示が解除されない区域が残ってるなど、多くの方々が避難生活を余儀なくされているという状況にあると認識してます。
応急仮設住宅の供与の期間延長の対象になる地域については、被災県が被災地の復興状況等勘案をし、国と協議の上、決定した内容でありまして、本府といたしましては、被災県の判断を尊重することとしております。震災から六年が経過をする中で、どのような支援策が講じられるべきかについては、被災県と国が協議の上に判断をしてもらいたいと考えています。
◆(宮原威君) そういうことを踏まえて、なお京都府だとか奈良県では、住宅の無償提供の継続ということをやってるんですけど。だから、今知事のおっしゃったことと、僕はもちろん意見が違うんですが、そのことについては、今質問しようとは思いません。少なくとも、京都府や奈良県がやってらっしゃるようなことぐらいはしてもらえないでしょうかということを求めてるんですが、もう時間が来たようですので、最後に答弁だけ求めて終わります。
◎知事(松井一郎君) 震災から六年が経過をいたしました。京都府、奈良県は、独自のそれぞれ判断があるんでしょうが、大阪府といたしましては、被災県と国が協議をしてさまざまな方向を定められておられます。その方向に沿った対応をしていきたいと、こう思ってます。
◆(宮原威君) 残念です。失礼いたしました。
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