”府立高つぶさないで”

府教委に高校生が要望


 

  大阪府教委が、夜間定時制高校や工業高校を含む府立高校つぶしの「全体計画」案(「府立高等学校特色づくり・再編整備計画(全体計画)案」)と夜間定時制高校14校の廃校など03年度の対象校案を決定したことや教育委員の暴言について、「財政再建プログラムに怒っている高校生の会」は11日、府教委に要望書を提出しました。
 要望書は、▽「全体計画」案と対象校案の撤回▽お金の心配なく希望する人みんなが入れる学校にする▽夜間定時制生徒を「夜行動物」よばわりなど教育委員による暴言の撤回と謝罪―の3つを求めています。
 西野田工業高校定時制3年生の山森治弥さんが要望書を読み上げました。山森さんは「不況のために定時制に来ている子もいるし不登校だった子も来ている。そういう子を受け止め、ケアしていくのが定時制だと思う。夜行動物という発言はやめてほしい」と訴えました。
 このほか、「高校生には何も知らされないで廃校が決まっている。『挫折した人に愛の手はいらない』という教育委員の発言は挫折した人を切り捨てるのでよくないと思う」(牧野高校3年生早川誠弥さん)、「みんな自分の学校がつぶされたらいやでしょう。人ごとのように上から決めているが反対の声をちゃんと聞いてほしい」(布施高校2年生の中上雄太さん)などと訴えました。
 要請には日本共産党の阿部誠行、奥村健二両府議が同席しました。
府教育会館であす「つどい」

 大阪府立高等学校教職員組合(筆保勝委員長)は13日、「『府立高校をつぶさないでください』子どもの教育を守り発展させる府立高校のつどい」を開きます。
 高槻南高校の廃校取り消し訴訟のとりくみのビデオ上映と同訴訟を支える会からの報告をはじめ、定時制高校の廃校に反対する生徒会連合、工業高校の関係者、保護者などが発言。高校つぶしに反対してたちあがっている高校生、父母、卒業生など幅広い人が参加し、たたかいを交流します。
 午後2時―3時半。会場は大阪市天王寺区の大阪府教育会館(たかつガーデン)。
 集会後、難波高島屋前で宣伝・署名を行います。



2003年9月12日付
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日本共産        党大阪府議会議員団