全日制高校の入試を落ちて夜間定時制高校に通う生徒や、不登校など困難をかかえて学校になじめず苦しんでいる生徒がいることについて、3人の教育委員が教育委員会会議で不見識な発言をした問題で、日本共産党府議団が撤回と謝罪を求めた申し入れに対し、5日、熊谷信昭教育委員長はじめ当該委員から回答が寄せられました。
熊谷委員長は、「バーやキャバレーではない」と発言したことについて、「不用意な発言であるとの指摘があるなら甘受する」と回答しています。
「夜行動物とちゃうわな。人間は」と発言した津田和明委員は、「やむを得ない限り昼間勉強するのが一番という思いから発言した。不快感を持つ人がいるならば遺憾だ」などと居直りともとれる内容で回答しています。
「挫折した人に愛の手のかたまりはいらない」と発言した井村雅代委員は、「自分で乗り越えていってほしいとの思いから強調したもの。本意が正しく伝わらず残念」などとしています。
宮原党府議団幹事長が談話「重大発言の認識ない」
この回答について日本共産党の宮原たけし府議団幹事長は、「困難をかかえている子どもも含め、すべての子どもの教育権を否定する重大な発言だという認識がない。発言内容からはとても推測できない弁明をしている委員もいる。こういう人たちが教育委員としてふさわしいかどうかたいへん疑問だ」と話しています。