府都市計画審議会が25日、大阪市内で開かれ、島本町にJR東海道線「島本駅」(仮称)を設置することに伴う道路整備、枚方市の関西外国語大跡地に「防災公園と火葬場整備」をつくる計画などが審議されました。
新駅設置に伴う道路整備は、総事業費約60億円のうち、島本町の負担は約32億円です。
審議会委員の和田正徳・日本共産党府議は、島本駅新設への町民の賛否は二分しているが、年間予算が約100億円の町にとって、ビッグプロジェクトであり、福祉、教育などの市民関連の予算を圧迫するのではないかとの懸念が町民の中にあることを指摘。計画決定するうえでは財政問題など、町民の合意を得ることが大事だが、公聴会や説明会を行っておらず、住民のアンケート調査も実施しようともしていないとのべました。
そのうえで和田議員は、町として新駅設置への住民の理解を得る努力をすべきで、現時点では性急過ぎるとし、町の都市計画審議会に差し戻すべきだと、反対しました。
「防災公園と火葬場整備」事業について和田議員は、枚方市のどの段階の計画にもないもので、大学跡地の買収が先にあり、事業内容はあとから決定したとの意見もあると指摘。工事がすでに始まっており、都市計画決定が後回しになっている問題点もあげました。
さらに、▽計画地から数100bの場所にすでに防災公園がある▽使途を明らかにしないまま市が大学旧本部棟を買収した▽火葬場計画についても、もともと別の場所に建設することになっていたが変更理由が十分説明されていない▽地元4自治会中、直近の2自治会からは住民無視の強引な進め方に強い批判の声が上がっている−−などをあげ、反対しました。
阪南スカイタウンの住宅市街地開発事業の変更、茨木市の産業廃棄物(木くず)処理施設の敷地については賛成しました。
2003年7月26日付