指標でみる 大阪経済の実態
 
暮らしいっそう悪化
生保世帯や授業料減免急増
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 不況の長期化は府民に大きな負担と犠牲を強いています。リストラ「合理化」、人減らし、完全失業率の増加と失業者の増大など府民に大きな犠牲をもたらしています。犠牲は、さらに府民生活のあらゆる分野におよんでいます。
 生活保護世帯(図)は、1997年3月時点と6年後の今年3月では、7万2421人から12万3254人に1・7倍に増加しています。失業の増大が生活保護世帯の増大に密接につながっていることは明らかです。
 公立高校の授業料の減免は教育費が扶助費に入っていないため、減免で対応せざるを得なくなっています。失業率の増大は、生活保護世帯を増やし、授業料の減免対象者を増やしています。
 大阪府の全日制高校生の減免比率は全国一で、2番目の福岡県を大きく上回っています。
 自殺者は97年と2002年では1・3倍も増えているうえ、倒産、借金など経済問題が理由で命をたった人は、241人から597人に2・47倍になっており、ここでも不況の影響が色濃く表われています。
 日本共産党の黒田まさ子議員は「大阪の不況は深刻で全国最悪です。とくに中小零細企業を直撃しています。大企業のリストラも激しく府民は苦境に追いやられています。かつて蜷川元京都府知事が、自殺しようと思ったら、その前に知事室を訪ねてほしい、と業者に自殺を思いとどまるよう呼びかけましたが、いま、政治に求められるのは、こうした国民・府民の気持ちを思いやり、希望の持てる社会にしていくことだと思います」と話しています。




2003年7月2日付
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日本共産党大阪府議会議員団