指標でみる  大阪経済の実態
 
"府税が大幅減収"
大型公共事業だけ高額維持
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大阪府の決算での投資的経費の推移
 
 
 大阪府の税収は1990年度の1兆4731億2300万円をピークに減り続けています。
 今年の当初予算での税収予定額は、府自身が2001年9月に作成した行財政計画の2003年度税収9850億円よりも2200億円余りも少ない7639億円でした。
 わずか2年前につくった行財政計画が早くも破たんしているところに現在の景気動向の落ち込みの異常さとともに、府の行財政計画の見通しの甘さが示されています。
 同時に大阪府の決算で投資的経費の推移(図))をみると、この間、95年をピークに若干減少してはいるものの、そのうちの国の補助を受けて実施する公共建設事業費は、構成比で10%以上を維持、2000年度で9・9%、2001年度で8・9%と若干落ち込んだものの、金額では2500億円をこす高額予算を維持しています。
 決算の出ていない2002年度と2003年度の府の大型開発予算を見ると、日本共産党の堀田文一議員の調査では、関空二期工事、阪神高速道路、国際文化公園都市開発、本四架橋公団への出資金、安威川ダム建設、水と緑の健康都市開発、箕面有料道路などだけで387億円から、502億円に大きく増加しています。
 日本共産党の宮原威幹事長は「大企業減税とデフレの中で国も府も税収はかなり落ち込んでいる。景気と税収の悪循環になっている。こういうときこそ、わが党が主張しているように、暮らしと福祉を守り、生活密着型の公共事業に力を入れ、関空二期工事、安威川ダムなどを見なおし、府政に社会保障制度の改悪をやめさせることが必要です」と話しています。





2003年7月1日付
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日本共産党大阪府議会議員団