性暴力救援センター存続危機 石川氏「府立病院内に」/大阪府議会
日本共産党の石川多枝大阪府議は8日、府議会健康福祉常任委員会で、性暴力救援センター・大阪SACHICOが存続の危機にある問題で、同センターが担っているワンストップ型支援センターを府立病院機構に設置するよう求めました。
大阪SACHICOは府内唯一の病院拠点型ワンストップセンターとして2010年に松原市の阪南中央病院内に開設。以降、電話相談件数は14年間で5万2198件、来所者はのベ1万4610件に上っています。しかし医師不足や運営資金の問題で存続が困難になっています。
石川氏はSACHICO以外で府内に10ある協力病院の昨年度の相談件数は計86件で警察認知被害者数の1割以下という実態を指摘。性暴力被害者にとっては初期対応の医療が重要であり、健康医療部も参加する今後のあり方を検討する庁内ワーキンググループで同部から府立病院機構での開設を提案するよう求めました。
府は、「病院拠点型は拠点となる病院に負担が大きく、持続可能性に課題があると聞いている」などと述べ、今後の方向性については明言しませんでした。
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