新型コロナ対策への経済的支援を求める意見書
新型コロナウイルス感染症は、昨年の5類移行後も繰り返し全国的な感染拡大を起こしている。拡大が先行した地域では、発熱外来の予約が取れなくなるなど医療が逼迫する事態が発生している。
医療逼迫や医療崩壊を防ぐためには重症患者の増加を抑えることが必要だが、抗ウイルス薬の自己負担軽減や診療報酬の特例の経過措置が今年3月末で打ち切られたため、高い自己負担を理由に抗ウイルス薬の処方を避ける傾向が広く生じている。また、秋から新たな枠組みで接種が始まるワクチンの自己負担についても非常に高額となることが懸念される。
よって政府及び国会は、新型コロナウイルス感染症の流行による医療逼迫や医療崩壊を防ぎ、必要な医療を提供し命と健康を守るため、下記の事項を速やかに行うよう求める。
記
1.新型コロナ治療薬の自己負担を、インフルエンザなど他の感染症で用いられる治療薬と同水準とするなど、新たな公費補助を創設すること。
2.高齢者やエッセンシャルワーカー等が経済的負担から新型コロナワクチン接種を諦めることのないよう、地方自治体と連携し、接種費用の自己負担分への軽減制度を設けること。
また、ワクチンの有効性・安全性について、新たな知見・エビデンスも含めて情報提供を行い、国民の疑問に応えること。副反応についての原因究明と被害者救済に万全を期すこと。
3.発熱外来等での新型コロナ検査、受診費用の自己負担分への軽減制度を設けること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
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