最低賃金の引き上げと全国一律化、中小企業支援の拡充を求める意見書
コロナ禍に続く異常な物価高騰が国民と大阪府民の生活を圧迫している。とりわけ非正規雇用やフリーランス等の労働者の生活は深刻である。暮らしと経済を守るためには、賃金の底上げを図り国民の消費購買力を引き上げることが不可欠である。
現在の地域別最低賃金は、大阪府が時給1,064円、全国最高の東京が1,113円、最低の岩手県が893円である。毎日8時間働いても年収150万~190万円程度であり、最低賃金法第9条3項の「労働者の健康で文化的な生活」を確保することができない状況となっている。
日本を除くOECD諸国では、政府として大胆な財政出動を行い、公正取引ルールを整備するなど具体的な中小企業支援策を確実に実施し、最低賃金の引き上げを支えている。
日本でも、中小企業への具体的で十分な使いやすい支援策を抜本的に拡充・強化するとともに、最低賃金を大幅に引き上げ、全国一律へ法改正を行い、国民生活を守り地域経済を支えることが重要である。
よって政府及び国会は、以下の事項を実施することを求める。
記
1.労働者の生活を支えるため、最低賃金1500円以上を目指すこと。
2.最低賃金法を全国一律制度に改正すること。
3.中小企業が賃上げと事業継続できるように、中小企業への支援策を抜本的に拡充・強化すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 |