トップページ
Google
WWW を検索 日本共産党府議団サイト内を検索
議員おもな活動政策・見解議会活動府政資料リンク

賃上げ喫緊の課題 党大阪府議団 府・労働局に重点要望

要望書を提出する(前列左から)石川府議、たつみ元参院議員、(後列左から)宮本衆院議員、清水元衆院議員

 日本共産党大阪府議団の石川多枝府議は19日、宮本たけし衆院議員(衆院大阪5区候補)、清水ただし前衆院議員(衆院近畿比例候補)、たつみコータロー元参院議員(衆院近畿比例候補)とともに、吉村洋文知事と木原亜紀生大阪労働局長宛てに、賃上げ実現と雇用、中小企業を守る重点要望を提出し、関係部署と懇談しました。
 提出にあたって石川府議は、大阪府内の実質賃金は全国より大きく落ち込んでおり、「賃上げの実現は喫緊の課題」と強調。大阪府に対しては、倒産が急増しているがその周りにはさらに多くの廃業が起こっているとし、中小・小規模事業所を守る府の責任を強調しました。
 府の回答は、“最低賃金の引き上げや非正規雇用を含めた中小企業労働者の賃金引き上げなどは国の役割”という姿勢にとどまりました。
 重点要望は、▽最低賃金を時給1500円以上へ引き上げる▽賃上げに伴う社会保険料・労働保険料の増加分の軽減制度を設ける-など4項目。大阪府にはさらに「生業(なりわい)と暮らしを守る」として、▽国に消費税率の5%への緊急引き下げ、10月からのインボイス制度実施中止を求める▽中小企業への光熱費・家賃等の固定費増加分への補助-など6項目を要望しています。



「しんぶん赤旗」2023年6月20日付より

提出した要望書は以下の通りです。

2023年7月19日

大阪府知事 吉村 洋文 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川 たえ

賃上げ実現、大阪の雇用と中小企業を守る重点要望

 昨年からの急激な物価高騰が府民生活を強く圧迫しています。名目賃金は前年を上回っているものの物価高騰に全く追いついておらず、前年同月比の実質賃金は昨年10月以降マイナスが続いています。大阪では年間の実質賃金が昨年までの15年間でマイナス47万5千円と、全国の40万9千円を大幅に上回って減少しています。
 しかも、90年代からの労働法制の規制緩和により、正社員から非正規社員への置き換え、異常な長時間労働など非人間的な働かせ方が横行し、少子化など日本社会の存続さえ危うくしています。
 中小企業もまた、コロナ禍から回復しないまま原材料や光熱水費などの物価高騰の打撃を受け、“作っても売れない”状況が続き、少なくない業者が過剰債務に陥るなど事業継続の危機に瀕しています。
 長期の経済低迷が続く下での物価高騰という危機を打開し、賃上げを実現し大阪の雇用と中小企業を守る立場で、下記の施策の速やかな実施を強く要望するものです。

1 賃上げ促進、働き続けられるルールをつくる

(1)国に対し、最低賃金の時給1500円以上への引き上げ、および中小企業の賃上げへの支援強化を求めること。
   物価上昇に応じた賃金水準となるような最低賃金引き上げ制度や、平均賃金水準に対する比率など均等待遇をめざす中長期的な目標設定を求めること。

(2)非正規労働者の賃上げに伴う社会保険料・労働保険料の増加分への補助制度を、国とも協力し設けること。

(3)極端な長時間労働や過剰なノルマなどを規制する条例や、下請け賃金の適正化や品質確保を保証する公契約条例を制定すること。
   国に対し、同様の法整備を求めること。

(4)国に対し、残業時間の上限短縮、派遣労働の一時的・臨時的なものへの限定、解雇・雇い止めの規制、正社員と非正規労働者との均等待遇など、“人間らしく働ける”ルール整備を求めること。

2 生業と暮らしを守る

(5)国に対し、消費税率の5%への緊急引き下げ、および10月からのインボイス制度実施の中止を求めること。

(6)中小企業への、光熱費・家賃などの固定費増加分に対する補助制度を設けること。

(7)融資の借り換えやリスケジュールに当たってペナルティが発生しないように、金融機関に強く働きかけること。

(8)国に対し、事業復活支援金を持続化給付金なみに拡充しての再支給、および家賃支援給付金の復活を求めること。

(9)企業等による奨学金返還支援制度(代理返還制度)を活用する中小企業への財政補助を行うこと。

(10)収入が低い非正規労働者世帯へ、一定期間継続した「くらし支援緊急給付金」(仮称)を給付すること。
   国に対し、非正規労働者への直接支援策の大幅強化を求めること。

以上


2023年7月19日

大阪労働局長 木原 亜紀生 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川 たえ

賃上げ実現、大阪の雇用を守る重点要望

 昨年からの急激な物価高騰が府民生活を強く圧迫しています。名目賃金は前年を上回っているものの物価高騰に全く追いついておらず、前年同月比の実質賃金は昨年10月以降マイナスが続いています。大阪では年間の実質賃金が昨年までの15年間でマイナス47万5千円と、全国の40万9千円を大幅に上回って減少しています。
 しかも、90年代からの労働法制の規制緩和により、正社員から非正規社員への置き換え、異常な長時間労働など非人間的な働かせ方が横行し、少子化など日本社会の存続さえ危うくしています。
 長期の経済低迷が続く下での物価高騰という危機を打開し、賃上げを実現し大阪の雇用を守る立場で、下記の施策の速やかな実施を強く要望するものです。

(1)最低賃金を時給1500円以上へ直ちに引き上げること。
   物価上昇に応じた賃金水準となるような最低賃金引き上げ制度をつくるとともに、平均賃金水準に対する比率など均等待遇をめざす中長期的な目標を設定すること。

(2)賃上げに伴う社会保険料・労働保険料の増加分の軽減制度を設けること。

(3)極端な長時間労働や過剰なノルマなどの規制、および下請け賃金の適正化や品質確保を保証する公契約法などの法整備を進めること。

(4)残業時間の上限短縮、派遣労働の一時的・臨時的なものへの限定、解雇・雇い止めの規制、正社員と非正規労働者との均等待遇など、“人間らしく働ける”ルールを整備すること。

以上



   


トップページ | 議員 | おもな活動 | 政策・見解 | 定例議会 | 府政資料 | リンク
(C)日本共産党大阪府議会議員団
大阪市中央区大手前2丁目大阪府庁 TEL06(6941)0569 FAX06(6941)9179 メールjcp@gikai.pref.osaka.jp