かわち野高校前で対話する、うち海公仁府議（右）

　大阪府教育委員会は８日、４年連続志願者数が定員に満たないとして府立平野高校（大阪市平野区）、かわち野高校（東大阪市）、美原高校（堺市美原区）の３校の廃校を決定しました。「大阪の高校を守る会」の存続を求める１万人分の署名や、学校関係者、地域の校長会などの要請を無視し、強行しました。２０２４年度に募集停止します。
　募集停止は、維新府政のもとで制定された、３年連続志願者が定員に満たない府立高校を再編整備の対象とする「府立学校条例」（１２年）と「府立高校・大阪市立高校再編整備計画」に基づくもの。今年度の３校を合わせてこの１０年で１７校が廃校されることになります。今後も定員割れの高校の再編整備を進めていくとしています。
　「大阪の高校を守る会」は同日、抗議声明を発表。公立高校の募集定員は進学予定者数を上回って設定されていることなどを指摘し、「『定員割れ』を理由に高校をつぶすのは道理がない」と批判。少子化をチャンスに少人数学級・学校の小規模化や、廃校対象校は地域で子どもたちの「学ぶ権利」を守る大切な役割を果たしている－と指摘し、今後も３校の存続、条例、再編整備計画の抜本的見直しを求めて全力をあげるとしています。