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大阪の雇用と中小企業守れ/党府議団 知事に要望/物価高騰・コロナ禍深刻



要望書を提出する(右から)石川府議、うち海府議

 日本共産党の石川たえ、うち海公仁両大阪府議は25日、大阪府の吉村洋文知事宛てに「物価高勝とコロナ禍から大阪の雇用と中小企業を守る重点要望」を提出しました。
 要望は、府内の雇用と中小企業への影響を調査し、緊急対策を講じることや、最低賃金を時給1500に引き上げることを国に求めることなど6項目を求めています。
 石川氏は「『返済のめどがつかないから融資制度がいくらあっても借りられない』という業者が多い。返済免除も含め、本当に困っている府民と業者への支援を」と求めました。
 うち海氏は、営業時間短縮協力金について「不支給となった理由を本人に知らされない状況がある」「一方的な不支給決定後、過去支給分の返還要請までされている業者もいる」と実例を紹介し、行政判断を行う府の対応をただしました。
 府商工労働部は「コールセンターで、不支給理由は説朋している。行政処分ではないので、異議申し立ては府にはできない」などと回答しました。




「しんぶん赤旗」2022年7月26日付より
提出した要望書は以下の通りです。

2022年7月25日

大阪府知事 吉村 洋文 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川 たえ
内海 公仁

物価高騰とコロナ禍から大阪の雇用と中小企業を守る重点要望

 大阪市の消費者物価指数(前年同月比)は6月まで5か月連続の上昇、全国の企業物価指数(2020年基準)も5月に続いて6月も過去最高を更新しました。実質賃金は1997年から2021年の平均で全国では年収61万円もの減少、大阪ではさらに大きく減少しています。
 賃金は上がらず年金は減らされるもと、長引くコロナ禍と物価高騰が襲い掛かり、大阪の府民生活と中小企業は深刻な打撃を受け続けています。
 非正規労働者を中心に雇い止め失業が増え、青年・女性を中心とした貧困が拡大しています。中小企業に対しては国や府で協力金などの支援制度が設けられていますが、金額や対象を始め事業者の苦境に見合ったものには到底なっていません。雇用と営業の落ち込みに寄り添う支援策が求められています。
 よって、下記の事項について要望するものです。

1 物価高騰とコロナ禍による大阪府内の雇用と中小企業への影響を緊急調査し、国や関係団体と協力し緊急対策を講じること。

2 融資の返済猶予や運転資金の確保、固定費補助など、全ての中小事業者に対する支援を緊急に強化すること。
  観光産業への直接支援制度を設けること。

3 営業時間短縮協力金の未給付分は速やかに給付すること。

4 「ブラック企業」「ブラックバイト」を規制する条例、下請け賃金の適正化や品質確保を保証する公契約条例を制定すること。

5 収入減少や雇い止めなどの影響を受けている非正規労働者への、一定期間継続した「くらし支援緊急給付金」(仮称)制度を創設すること。

6 国に対し以下の事項を求めること。
(1)最低賃金を時給1500円以上に引き上げること。
   中小企業への賃上げ支援を抜本的に強化すること。
   全国一律最賃制を確立すること。
(2)9月末までとしている雇用調整助成金特例措置を、コロナ禍が収束するまで継続すること。
   持続化給付金および家賃支援給付金の再給付を行うこと。
(3)消費税率を5%に引き下げること。
   インボイス制度を中止すること。

以上





   


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