大阪維新の会が府議会議員定数を削減しようとしている問題で、元大阪弁護士会会長の石田法子氏ら女性１０氏は１２日、アピール「府民の声を切り捨てる府議会議員定数削減ではなく、女性の声が届く大阪府議会への改革を求めます」を発表しました。
　維新の会は、「人口当たりの議員数を全国最小値にする」として現在８８人の定数を７９人にする案を議会に提出。削減されれば人口１１万１９３１人に議員１人（全国平均は人口５万人に議員１人）になり、５３選挙区中７割近くが１人区になります（全国の都道府県議会では４割弱）。
　アピールは、定数削減で民意、とりわけ女性の声が切り捨てられるとし、政府の男女共同参画会議が都道府県議会選挙で１人区が増えていることが女性の進出をさらに困難にしていると指摘していることを強調。「府議会の女性議員は６人、６．８％で全国３６位の低さ。女性が人として尊重されるジェンダー平等社会に変わるためには女性の政治参加は不可欠」としています。
　１０氏は石田氏のほか、あかたちかこ（思春期アドバイザー）、井谷聡子（関西大学准教授）、伊田久美子（大阪府立大学名誉教授）、杉本和（新日本婦人の会大阪府本部会長）、長尾ゆり（全労連前副議長）、藤永延代（おおさか市民ネットワーク）、松永律（大阪母親大会連絡会委員長）、山本由子（ＯＰＥＮ代表）、森屋裕子（女性運動家）の各氏。