維新が質問封殺 前代未聞 府議会に汚点
大阪府議会で、議員による知事への質問を維新の会が“数の力”で封殺するという前代未聞の出来事が起こりました。
大阪府議会の常任委員会では通例、担当部局に対する質問が行われた後、質問者が通告すれば改めて知事への質問を行うこととなっています。
6月24日の健康福祉常任委員会も、通告があれば知事質問を行うことで全会派が合意していました。
ところがこの日、質問に立った共産・自民・民主が知事質問を通告したところ、質問終了後に維新が突然、「部局から十分な答弁を得た」などとして同委員会を閉じる動議を提出。維新議員だけの賛成多数で可決しました。
この日の委員会は、6月9日まで開かれた5月議会で、コロナ対策を集中審議するために開催するよう共産党などが要求したもの。維新は、日程が厳しい、必要がないなどと拒否しましたが、委員長が改めて24日に招集しました。
意見開陳に立った日本共産党の石川多枝府議団長は、「深刻なコロナ危機が続くもと、二元代表制の中で、大阪のコロナ対策について知事と議論し、行政連営のチェック機能を果たすことは議会の重要な役割」と強調。それを議会が放棄することは「議会の自殺行為であり、大阪府議会の歴史に重大な汚点を残した」と推新の暴挙を厳しく批判しました。(O)
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