持続化給付金と家賃支援給付金の再支給、科学的根拠に基づく休業要請等を求める意見書
新型コロナ感染拡大の深刻な状況の中、今年に入って2度の緊急事態宣言が出された。大阪でも、地域と制限時間の変更を伴いながら半年に渡る営業時間短縮要請が出され、飲食店を始め事業者へ重大な影響が拡がっている。
協力金の支援対象でありながら5か月経っても給付金が届かないなど、「もう続けられない」と悲鳴が上がっている。事業所等や個人事業主は、長引く苦境を何とか持ちこたえるために、事業内容の工夫やオンラインの活用など、自らの努力を最大限に発揮しているが、1年半に及ぶ影響はすでに限界に達している。
さらに、協力金の支給対象となっていない事業所や文化・芸術団体、フリーランスなどは、事業継続の危機と生活苦に追い込まれている。
しかるに、この間政府の実施している一時支援金や月次支援金は、対象範囲が限定され、給付額も少額で、あまりにも不十分である。全国知事会が繰り返し要望しているように、持続化給付金、家賃支援給付金などの再支給によるこれらの事業所、個人事業主の支援は喫緊の課題である。
国による支援の強化がなければ、いくら時短営業や休業要請を繰り返しても感染拡大を防ぐ効果は期待できなくなる。休業を要請するなら、科学的根拠とまともな補償が必要である。
よって政府及び国会は、緊急に下記の施策の実施を求める。
記
1 持続化給付金、家賃支援給付金の再支給と対象拡大を行う。
2 事業規模に応じた協力金を支給する。
3 文化・芸術団体、フリーランスを含む個人へ、使途を問わない特別給付金を支給する。
4 緊急事態宣言下で、科学的根拠のない休業要請や時短要請、客席減の要請・働きかけは行わない。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
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