消費税率10%への引き上げの10月実施中止を求める意見書
政府は今年10月から消費税率を10%に引き上げようとしている。
しかし、2014年4月の消費税率8%への引き上げ以降、消費が落ち込み深刻な消費不況が続いている。このうえ10%への引き上げが実施されれば、地域経済をさらに疲弊させ、中小企業や小規模事業者の営業を脅かし、雇用不安を招くなど、国民生活への影響は計り知れない。
政府は賃金上昇などを「景気回復」の根拠にして消費税率引き上げを決めた。しかし、毎月勤労統計調査の偽装をめぐり、労働者の賃金の伸びはこれまでの公表値よりも低かったことが明らかになった。昨年の実質賃金は実際には大幅マイナスだった可能性さえ指摘されており、政府が主張してきた増税の根拠は崩れたと言わざるをえない。
加えて、現在政府が示している、増税に伴う「経済対策」では。複数税率による混乱も懸念される。
よって政府および国会は、消費税率10%への引き上げの10月実施を中止することを求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
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