大阪の高校を守る会（奥野喜久夫会長）は２月２８日、府立高校つぶしの一つの根拠となっている府立学校条例の抜本的見直しを求め、４１５団体の請願署名を府議会に提出しました。
　同条例は維新の会の主導で２０１２年３月に制定され、３年連続定員割れの高校は再編整備の対象とする規定が盛り込まれています。
　府教委はこれを根拠に１４年度以降、池田北、咲洲（さきしま）、西淀川、大正、長野北、柏原東の６校の募集停止・廃校方針を決定。存続を求める多くの府民の願いを踏みにじり続けてきました。
　署名提出にあたり、柏原東高校（１９年度に募集停止方針）卒業生の福山円香さんは「勉強が苦手な子が行ける高校がなくなっていくと危倶します。府が勝手に決めた条例で高校をなくさないでほしい」と訴えました。
　府立高等学校教職員組合の志摩毅委員長は「府立高校は子どもたちの学ぶ権利を守るためにつくられている」と述べ、条例を根拠に定員割れがわずかでも募集停止にする問題を指摘しました。