短縮効果5〜10分 なにわ筋線整備/宮原氏「見直しを」 大阪府議会委
大阪・北海田と関西空港を結ぶ地下鉄道なにわ筋緑が整備されても短縮される時間はわずか5分〜10分。11月30日の大阪府議会決算特別委員会で日本共産党の宮原威府議の質問に府が答え、改めて明らかになりました。
なにわ筋線の総事業費は3300億円で、国が770億円、府と市がそれぞれ590億円、運行主体のJRと南海が330億円を負担し、残りの1020億円をJRと南海が開通後、線路使用料として支払うとされています。
大阪駅から関空へは現在、JR特急はるかの停車駅がなく、関空までは関空快速で約68分です。府によると、特急はるかが乗り入れる新駅(北梅田)の設置(2022年度)で約15分短縮ざれ(はるか利用の場合)、なにわ筋線(北梅田〜難波・新今宮)が開通(30年度予定)されれば、はるかと南海ラピートの乗り入れでさらに5〜10分程度短縮できるとしています。
宮原氏は、なにわ筋線の1日の利用客が1日当たり20万人と見込まれていることについて「従来の需要推計をもとにしたものだ。30年には人口が1割近く減り、超高齢化社会になる。利用予測が下回る可能性があり、5分〜10分程度の短縮に莫大(ばくだい)な税金を投じるのは再考すべきだ」と主張しました。
また、総事業費4000億円の阪神高速淀川左岸繰延伸部(税金投入1800億円)も、「今後利用交通が増えることはありず、緊急性がない」と指摘。堤防の中に道路をつくる淀川左岸線2期事業は「技術的に例がなく、安全性に疑問がある」として計画の見直しを求めました。
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