ありえない「健全なカジノ」 大阪府・市が無責任パンフ発行
大阪府と大阪市が「IRって何?」というパンフレットを発行しました。(写真)
IRとはカジノを含む統合型リゾートのことです。大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致しようとしています。
パンフレットを開くと「IRはカジノだけじゃない。楽しいことがいっぱい!」「大阪の経済が活性化」「ギャンブル等依存症を抑制します」などIR誘致をバラ色に描くフレーズが満載です。府民のカジノ拒否感をなだめる意図が丸見えです。
「健全なカジノの収益が…社会に還元されます」という見出しに至っては、あきれるばかりです。カジノの経済効果を府は年間6千3百億円と試算していますが、大阪や近畿の観光・ショッピングなどの消費が奪われることを計算に入れていないなど、根拠は疑問視されています。第一、「健全なカジノ」ということ自体」ありえないものです。
大阪にはすでにギャンブル依存温患者が何十万人もいると推定されています。しかし本格的な研究は始まったばかりで、実際に相談や治療を受けている患者はわずかです。「ギャンブル依存症は抑制できます」などと断定するパンフレットはあまりに無責任です。
ちなみにこのパンフレットの作成費は1部43円。すでに府民の税金が使われています。
|