チャレンジテスト中止を 「子の成長・学校教育歪める」/元校長・教頭ら61氏がアピール
大阪府の中学生「チャレンジテスト」について府内の元校長・教頭ら61氏が31日、「子どもたちの豊かな成長と学校教育を歪める」として中止・再検討を求めるアピールを発表しました。
アピールは大阪退職教職員の会(大退教、6000人)のなかの元管理職者を中心に16氏が呼びかけたもの。大退教によると賛同者のほとんどが会員外の公私の小・中・高校の元管理者です。
同日、大退教と呼びかけ人3氏が府庁で会見し、大退教の林正敏会長が経過とチャレンジテストの問題点を説明。呼びかけ人の岡林秀幸さん(元枚方市立枚方中学校校長)、近葉善忠さん(元岸和田市立小学校長)の3氏は、「子ども、親、地域がランク付けされてしまう恐れがある」「不登校、暴力などが増えている根源に競争と選別がある。チャレンジテストはその最たるもの」など問題点や懸念を語りました。
アピールは、行政調査であるチャレンジテストの結果が高校入試の内申点に反映され、たった一回のテスト結果で学校での評価が変更される。学校がランク付けされて高校入試が不公平になるなどの問題点を指摘。過度の競争教育をさらに加速させ、新たな困難と問題を広げる」とし、実施を断念し、保護者、教職員、教育研究者などの意見をもとに豊かな学力と人間性を育む中等教育にふさわしい高校入試制度の検討を進めていくこと」を呼びかけています。
チャレンジテストをめぐっては1月に実施された1・2学年対象のテストで府南部の3校で生徒が多数欠席。問題が広がっています。
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