進行する大阪の「貧困」　「データでみる大阪の成長戦略」／橋下知事就任８年、「戦略」策定６年

　２０１０年１２月、府は「大阪の成長戦略」を策定、その成長目標の達成状況を示す「データでみる大阪の成長戦略」（２０１６年８月版）をホームページに掲載しています。
　年平均２％の実質成長率を達成した年はなく、全国との差は開くばかり。
　年所得３００万円未満の世帯の割は全国平均より高く、大都市比較では最多。
　「貧困」の度合いは深刻です。
　外国人観光客は急増しましたが、関空を利用する日本人が減少したことにはふれられていません。

　「成長戦略」は、２０２０年の大阪・関西の「将来像」を、「日本の成長をけん引する東西二極の一極として世界で存在感を発揮する都市」とし、その実現のために▽特区の活用など、世界最高水準のビジネス環境の創出▽2020年五輪に向けた取組みや統合型リゾート施設（IR）の立地に向けた取組み、大阪らしい都市魅力の向上などによる、世界からの集客機能の強化などが重要だとしていますが、こうした方向が、「大阪の成長」だけでなく、地域経済の活性化や府民の暮らしの向上にも役立たないことを示しています。

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