ブラック企業・奨学金改善を党大阪府委員会が政府交渉／わたなべ候補・大門議員ら参加　府議団３議員も

　住民要求実現に向けて、日本共産党大阪府委員会は１８日、切実な住民要求や自治体からの要望７６項目を各省庁に要請しました。党府委員会が行う大規模な政府交渉は数年ぶり。
　交渉には、わたなべ結参院選挙区候補、北山良三（５区）、新居真（８区）の両衆院小選挙区候補、３人の府議団をはじめ、府内の地方議員など約４０人が参加。大門みきし参院比例候補・参院議員、辰巳孝太郎参院議員、清水忠史、堀内照文両衆院議員が同席しました。
　厚生労働省との交渉では、ひとり親家庭を対象にした児童扶養手当の増額と就学援助の拡充、ブラック企業・ブラックバイトを根絶するための抜本的対策などを要請しました。
　わたなべ候補は、高校生や学生の間に違法な働き方の実態があっても、労働法の知識がなく、それが違法だと知られていないと指摘。自治体や文部科学省とも連携し、「学校の教育課程で教えることが必要だ」と求めました。
　担当者は「労働教育が大事だということは常々考えている」と語り、文科省に要請していきたいと答えました。
　わたなべ候補は、文科省に給付制奨学金の創設を要求。担当者は「気持ちは一緒だ」としつつも、財源の面で難色を示しました。
　辰巳議員は「オスプレイを買う時に財源の議論はしていない。国として、奨学金がオスプレイより大事だと思えば、政治判断でできる」と迫りました。
　国土交通省には、九州地方で起きた大規模地震のこともあり、南海トラフ地震などによる防災対策の強化、高速道路・淀川左岸線延伸の中止、大和川線の浸透・浸水対策などを強く求めました。
　国交省が管理している淀川水防用緊急備蓄土砂置き場の問題では、敷地から大量の出水と土砂が流出した写真を示し対策を要望。担当者は「必要な対策を講じたい」と応じました。
　大阪市立大学、府立大学の卒業生らが、両大学の統合はやめるよう要望しました。
　参加者は、雇用促進住宅や保育所事故、府内の国民健康保険料統一化、アスベスト問題などについても各省庁と話し合いました。
　山下芳生副委員長・参院議員、穀田恵二、宮本岳志両衆院議員があいさつに訪れました。

「しんぶん赤旗」2016年4月20日付より

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