河川改修１０年間で完了宮原氏「現状では４２年」と指摘

　日本共産党の宮原威大阪府議は１５日の府議会都市住宅委員会で、多発する局所的豪雨に備え、河川改修を促進するよう求めました。
　大阪府は２０１０年に「命最優先」をうたい、「今後の治水対策の進め方」を策定しましたが、５年後の現在、府内の中小１５４河川のうち整備計画がつくられたのは９２河川で、６２河川は審議中です。
　宮原氏は、「いまだに４割で計画すら決まっていない」と指摘。局所的豪雨が多発するなかで年度内あるいは速やかにすべての河川の整備計画をつくるべきだと要求しました。
　１５４河川改修の総事業費は約１５００億円で１０年度～１４年度の決算では各年の事業費は約３５億５０００万円です。宮原氏は「完了までに４２年もかかる」と指摘し、「命と財産を守るというならせめて床上浸水の危険を除去し命と財産を救える時間雨量６５㍉対策の完了を今後１０年間で」と主張しました。
　府の担当者は「年度内の整備計画は困難だができる限り早期の完成をめざす」と答弁。改修を１０年間で完了するには毎年１５０億円が必要になるとし、方針通り今後２０年～３０年で事業を進めていくと述べました。

「しんぶん赤旗」2015年10月22日付より

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