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パワハラ教育長辞任へ 大阪府教委が全員一致同意

中原教育長パワハラ問題

2014年10月29日 府教育委員会議で立川さゆり教育委員が、3歳児の学級定員をめぐるくち原議員への議会答弁の会議で、府教委提案の35人以下ではなく、より少人数である方が理想だと思っていると、教育委員である前に、3歳児の母として主張したいとしたところ、中原教育長から「誰のおかげで教育委員でいられるのか」「課長が用意したとおりに言えばいいんです」「罷免要求出しますよ」など、高圧的な発言を受けたことを告発。

10月30日 中原氏は辞職を示唆するものの松井知事、橋下市長が擁護、中原氏も続投を表明。

11月7日 府教委が問題の調査のために第三者委員会設置を決める。

2015年2月20日 府教委が、第三者委員会の報告書を公表。

3月2日 府議会公明、自民、民主各派が辞職勧告決議案提出。

3月10日 府内41市町村の教育委員会が府教委に「毅然とした対応」を求める要望書。

3月11日 中原氏が辞職を願い出て府教委が同意。
 大阪府教育委員会の職員へのパワーハラスメントが認定された、中原徹府教育長は11日、辞意を表明し、教育委員会会議で全員一致で同意されました。
 中原氏のパワハラは、認定こども園の3歳児学級の定員を35人に増やすことに反対の女性教育委員からの告発で発覚。これをうけて府教委が委託した第三者チームが調査を行い、自分の意に沿わない意見を表明する府教委職員にも、異動や解職を示唆したり、人格を非難する発言を行っていたことが認定されました。
 中原氏はこれまで、パワハラと認定されたことを重く受け止めるとしつつ、「チャンスをいただければ続けたい」と続投の移行を示し、任命権者の松井一郎知事も続投を容認していました。これに対し府民や議会から強い批判と、中原氏に辞任、松井知事に罷免を求める声が上がっていました。
 中原氏は橋下徹大阪市長の大学時代からの友人で弁護士。橋下氏が知事時代に民間人校長として府立高校に着任し、卒業式での口元チェックで批判を浴びました。2013年4月、松井知事が教育長に任用しました。
41市町村教育長「毅然と対応を」
 大阪府の中原徹教育長の府教委職員へのパワーハラスメントが認定された問題で、大阪市と堺市を除く府内の41市町村教育長が10日、陰山英男教育長あてに「毅然(きぜん)とした対応」を求める要望書を提出しました。
 要望書は府都市教育長協議会と府町村教育長会が提出。「パワハラは職場でのいじめ、いやがらせ行為として厳に慎むよう学校現場で指導してきており、国をあげて取り組んでいるさなか、そのリーダーたるべき教育長がかかる問題をおこしたことは極めて「遺憾」としています。



「しんぶん赤旗」2015年3月12日付より












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