政務活動費のＨＰ公開　条例案全会一致で可決

政務活動費のＨＰ公開　条例案全会一致で可決

　府議会は４日、府議に支給される政務活動費（月額５９万円）の使途や領収書を府議会のホームページで公開する条例案を全会一致で可決しました。

　西宮維新の会を名乗る兵庫県議の政務活動費不正使用での「号泣会見」などで、地方議員の政務活動費のあり方が全国的に問題になり、大阪維新の会府議らが、子どもの幼稚園の送迎に従事した職員の人件費や後援会活動に政務活動費を充てるなど、府議会でも問題になっていました。

　政務活動費は、議員や会派の政策立案や行政のチェックのための調査や分析、参考資料購入、広報活動などに使用できるもので、使用しなかった分は返還します。
　府議会では、使途や領収書を閲覧できるようになっていますが、今回、府民が自宅などからでも閲覧できるようにインターネットのホームページで公開しようというものです。

　日本共産党は、２０１２年に「政務調査費」を「政務活動費」にし、支出範囲を拡大したことに反対しました。
　政務活動費になってからも使途を厳格にするとともに、２００７年から率先して使途を議員団のホームページで公開。
　昨年１１月からは領収書の議員団ホームページでの公開も実施しました。

　これに対し、所属議員の政務活動費の使途の問題が指摘されている維新の会は、率先して公開することはせず、府議会に府議会のホームページで公開する条例案を昨年９月議会に提出、しかも実施時期を先延ばしするなどの問題があり、継続審議になっていました。

　今議会、維新の会とともに自民党も提案していた条例案を取り下げ、公明、民主を加えた交渉会派（５人以上）の４会派で共同で提案したものです。
　領収書の公開対象は２０１４年度分からで実施時期は、７月３０日からという不十分な内容を持っていますが、前進面も併せ持つもので、共産党議員団も賛成しました。

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