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こども園 保育士1人の子どもの数増やして再提案

 松井知事は9日、来年4月からの「子ども・子育て支援新制度」に伴う府条例の「改定」案を府議会に提出しました。
 屋上への園庭設置や4階以上に保育室を設けることができるようにするなど、保育の規制緩和をすすめるもの。
 議会開会の初日に提案する予定でした。

 ところが、幼保連携型認定こども園などの3歳児の学級編制の上限を当初提案予定だった25人から国基準に合わせて35人にするという、いっそうの緩和策を付け加えて提案してきたのです。

 これについて、中原徹教育長は、一般的に少ない方がいい教育ができるというのであれば25人にしなくてもよい。市町村の判断が20人、15人とできるが、25人としてしまえば26人とすることもできない旨を本会議で発言。
 教育長サイドから「市町村におまかせすること」が正しいと意見を出して、少人数の方が一般にいい教育ができる」ことを認識しながら、追加緩和しての提案となったことを明らかにしました。

 議会開会3日前の9月22日から急きょ10日間のパブリックコメントを行いましたが、ほとんどが批判的な意見。
 議員からも「代表質問や一般質問が済んでから議案提案するなんてルール違反」と手続き面からも批判されています。

 認定こども園の認定要件の条例「改定」問題では、▽満3歳以上満4歳に満たない子どもの学級編成について、府の現行条例の25人以下を厳守すること▽1学級3歳児15人以下、4歳、5歳は25人以下とし、0歳児を除いて1、2歳児に対し、保育士を各5対1とすること▽満3歳児未満の保育室は1階とし、例外を認めないこと−−などを求めた請願が、大阪保育運動連絡会から提出されています。

 また、府が実施したパブリックコメントでは、次のような意見が寄せられています。

 ・ 3歳児は個人差が大きいので、先生が一人ひとりの気持ちを受け止め、よりきめ細かいていねいな関  わりを行うことが必要である。国基準どおりの35人以下とすれば、教育及び保育の室の低下を招く。

 ・ 3歳児は担任と保護者の間できめ細かいやりとりが必要であるのに、35人になると保護者の相談や要  望などに十分な関わりができなくなる。

 ・ 3歳児の学級編制基準を25人以下として、一度パブリックコメントを募集した後に、改めて35人以下に  して、パブリックコメントをするのはおかしい。














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