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法定協正常化条例を否決 大阪府議会の歴史に汚点 松井知事と「維新」
大阪市を廃止し、特別区に分割する「大阪都」構想の制度設計を議論する法定協議会(大阪府市特別区設置協議会)が、「維新」の委員だけで進めあられている異常な事態が続きました。これをやめさせ、会派比率に応じて委員を割り当てる正常な法定協にするために野党側が請求して25日に開かれた臨時府議会は、正常化を阻止しようとする「維新」の横暴が際立ちました。 府議会の野党会派は57人(定数109、欠員4)の連名で、法定協の府議の委員の構成を会派比率で割り当てるとする条例案を提出しました。「維新」以外の賛成多数でいったん可決しましたが、松井一郎知事が「法定協の円滑な運営に支障をきたす」として、審議のやり直し(再議)を要求。「維新」の委員が過半数を占める議会運営委員会で再議の本会議上程を決めました。 これを受けて本会議では野党側が、野党会派が提出している議会外の機関への議員の派遣は会派の議員数に応じて割り当てるとする府議会会議規則の一部改正案、「維新」単独で決定した協定書の無効・正常な法定協の速やかな開催を求める決議案の2議案も本会議に上程するよう動議を提起。議長は応じず進行し、「法定協も協定書も正当性がない」「議会の問題なのに知事が再議に付すのは議会の民主主義を否定し破壊するもの」などの野党側の不当性の追及に、松井知事は「法定協つぶしだ」とまともに答えませんでした。地方自治法では条例案の場合、再議の可決には出席議員の3分の2以上の賛成が必要で午後10時、条例案は否決されました。 再び議会運営委員会が開催されたのは25日1日のみとされた会期が終わる間際の午後11時40分ごろ。野党側は対抗措置として提出した条例案以外の2議案の審議のために会期の延長を求めましたが、議長と「維新」委員らは「急に出された」などとして応対せず、午前0時をもって流会。2議案を葬り去りました。 条例案以外の2議案は本会議に上程されれば、可決は可能でした。議会事務局によると提案の要件を満たしている議案を本会議に上程しないのは前例がないとしています。 これを受けて26日午前0時過ぎ、野党側57氏は松井知事あてに、条例案と府議会会議規則改定のため臨時議会を速やかに開くよう再び請求しました。 日本共産党の宮原たけし府議団長は、「大阪を元気にするためにどういう政治の中身が必要かという議論をするのが原点だ。廃案とされた2議案は議運が上程を否決しても本来は本会議にかけなければならないものだ。『維新』は時間稼ぎをして流会させた。議会史上の重大な汚点だ」と批判しました。 |
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「しんぶん赤旗」2014年7月30日付より |
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