「大阪都」移行の日程ずれ込みも

「大阪都」移行の日程ずれ込みも

　大阪市の橋下徹市長は１０日、同市を解体する「大阪都」構想で、来年４月としている都政以降の目標時期について「僕らは政治的な方針としていまのスケジュールをやればいい。いまはまだ変える時期ではない」と述べ、場合によっては遅らせる可能性を示唆しました。市役所で記者団に語りました。
　橋下氏は「都」構想の実現に必要な大阪市での住民投票の目標時期を今年の１０月としていますが、市解体に向けた実務を担う大都市局が今年１２月下旬から来年１月初旬とするスケジュール案を作成していたことが判明。橋下氏は「僕と知事は、いまのところ１０月と言っている。いまはそれで進めるが、状況によっては変わる場合も出てくるだろう」と語りました。
　同局が作成していたスケジュール案では「都」構想の制度設計を話し合う府市特別区設置協議会で区割りなどを定めた協議書案が今年６月にとりまとめられ、９月から１２月中旬まで開かれる府市の両議会で協定書案が可決されるケースを想定しています。しかし、与党「維新の会」は、市議会ではもともと過半数を占めておらず、府議会でも昨年１２月に過半数割れしています。

「しんぶん赤旗」2014年1月13日付より

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