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「八尾空港でオスプレイ訓練を」/松井知事、橋下市長、アメリカの「核の傘」必要だから?

 「沖縄の苦難軽減」を理由に、松井一郎知事と橋下徹大阪市長は、政府に八尾空港で米軍の新型輸送機オスプレイの訓練の一部を八尾空港で実施することを、地元住民の頭越しに政府に提案しました。

 橋下氏は、「本州でしっかりと負担を分かち合うため、まずは大阪の八尾空港を検討のテーブルにあげてほしい。日本政府とアメリカ軍でしっかり検討してもらいたい」、「八尾空港に限らず、本州の各地の空港を対象に検討を進めていけばいいのではないか。実現が可能かどうかは分からないが、その可能性ばかりを考えていては、沖縄の基地負担の軽減は100年たっても200年たっても進まない」と述べました。

 しかし、沖縄からも「オスプレイの危険性にさらされる地域を増やすのは健全ではないと思う。訓練を移すと言われても手放しで喜ぶことはできない」(40代女性)、「沖縄の基地負担の軽減を考えてくれるのはありがたいが、訓練の分散よりも安全性が確認されていないオスプレイを飛行させない根本的な方法を考えるほうが大事だと思う」(自営業・男性)という声が挙がっているように(NHK)、米軍基地・訓練の拡散ではなく、撤去・縮小こそ願いです。

 そこに背を向けて、米軍基地存続を前提に、各地へ拡散させるのでは、それこそ100年たっても200年たっても基地問題は解決しません。

 松井氏や橋下氏が米軍基地撤去・縮小を言えないのは、「日本は核の傘で守ってもらっているから経済発展した」「安保条約を機軸とした抑止力が日本の安全保障」という主張の持ち主だからです。

 両氏の府議会での発言を紹介します。

「(普天間)基地撤去すると、日本は核武装しなければならない」橋下氏

 「今僕らはアメリカに――アメリカの核の傘の中で守ってもらい、アメリカの原子力潜水艦に守ってもらい、アメリカの原子力空母に守ってもらってるということで、これを全部国外に撤去せえということは、自分たちで核を持てということで、…」(2009年12月、日本共産党小谷みすず議員への橋下氏答弁)

日本の経済発展は「核の傘」あったから

 「日本が戦後ずっとここまで経済発展をしてきたのは、米国の核の傘で我々は守られてきたという厳然たる事実があるわけでして、そういうものを全部排除しろと言うんであれば、それは共産党さんに言っていただくのは全然構わないんですけども、日本は核は持っていませんけれども、米軍の核の傘で守られてきたということが日本国民の一般常識になってるようなところを考えれば、じゃ米軍の基地を追い出して、米軍、もうあっち行ってくれということになれば、自分ところで核持つのというようなことが、通常の国語力のある方であれば、皆さんわかるような結論だと思っております」(2010年3月、日本共産党くち原亮議員への橋下氏答弁)

日本の安全保障は、日米安全保障条約を基軸として抑止力を維持

 「日本の安全保障は、日米安全保障条約を基軸として抑止力を維持すべきものであると考えてます」「米軍の基地についての場所を地方議会で議論することはない」「日米安全保障条約を基軸として日本の安全というものは考えていくべきもので、相手がある話でございますんで、この大阪府議会の場所で、我々が、どこに基地がいいんだとか、そういう議論をすることは不適当だと思っております」(2012年2月自民議員への松井氏答弁)







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