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「君が代」口元監視の府立高校長 教育委員に提案 松井知事

 松井一郎大阪府知事は6日、「君が代」起立斉唱で教職員の口元チェックまでした府立和泉高校の中原徹校長(42)を教育委員に選任する案を府議会に提出しました。可決されれば教育委員会議で教育長に任命される見通しです。
 中原氏は、橋下徹大阪市長を大学時代からの友人で、弁護士も同期。府の校長公募に応募し2010年4月、39歳で校長に就任。憲法違反の「君が代」起立強制条例制定後の昨年3月卒業式で、教職員が歌っているかどうかを監視し、口元をチェック。結果をメールで報告し、橋下市長は「職務命令を忠実守った」「すばらしいマネジメント」と絶賛しました。
 橋下・「維新」の教育「改革」に賛同し、和泉高校では「平和と国防を考える」との特別授業を実施。侵略戦争を美化する歴史認識も教える必要があるという橋下市長の主張と通じるものです。
 中原氏の校長就任をめぐっては、橋下知事(当時)特別秘書が、中原氏が校長に応募するかもしれないと府教委に事前に伝えたと報じられ、校長採用の年齢をそれまでの49歳から35歳へ大幅に引き下げています。
 日本共産党の宮原威府議団長は「民間人校長としての中原氏の就任のいきさつには疑問が持たれていた」と指摘。「個人の内心の自由をじゅうりんすることをやってきた人物。いろんな価値観があっていい教育行政をつかさどる人に、特定の強権的な考え方をもつ人物を教育長にするのはまったく不適切だ」と批判しています。




「しんぶん赤旗」2013年3月7日付より







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