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庁舎移転とりやめよ 旧WTCビル 震度3の揺れで被害多数/知事に宮原、小松両府議迫る 東日本大震災で、大阪府庁の一部が入居している大阪・南港の咲洲庁舎(旧WTCビル、55階建て)で被害がでたことをうけ、14日開かれた府議会総務委員会で、日本共産党の宮原たけし、小松ひさし両府議は、庁舎移転のとりやめや、安全安心の予算への組み替えを求めました。 府によると、震度3で、同ビルでは長周期地震動とみられる、ゆっくりとした大きな横揺れが10分続き、エレベータ4基に5人が閉じ込められたほか、天井のボードの落下や、ガラスの破損、階段室の壁面パネルの破損や多数のひび割れ、防火扉のゆがみ(47カ所)などの被害がでました。 大阪府職員労働組合の調査では、「立っていられなかった」(51階)、「泣きだす人、飛び出す人もいた。10分以上は揺れが続き、車酔いにあったようで気分が悪くなった」(38階)などの声が寄せられています。 小松府議は、東日本大震災が想定を超えるものだったことえを述べ、「地盤が強固な上町台地にある減庁舎を集約すべきだ」としたうえで、同ビルが防災・救援の拠点としてふさわしいかどうか検証を求めました。 橋下知事は、「大津波が見え、被災地の最前線に、公や責任者が誰もいなくていいのかと感じた」とし、防災・復旧にとってふさわしいあり方を含めて検証したいと述べました。 宮原府議は、「長周期地震動は震度6弱で10分間程度」とした府の予測がくずれたことえを指摘。津波対策、長周期地震動、ベイエリアも工場群、帰宅困難者の問題などを庁舎内あげて研究・検討するよう求めました。また、高速道路建設や関西空港関連事業、安威川ダムなどの大型開発を見直し、財政調整基金の一部取り崩しなどで、福祉、暮らしの充実、安全安心の街づくりの予算への組み替えを求めました。 橋下知事は、「指摘いただいたことは重要なこと」と述べるとともに、予算の組み替えについて、「意見として承る」と述べました。 |
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「しんぶん赤旗」2011年3月15日付より |
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