重度障害児の家庭　支援強化を／黒田府議



重度障害児の家庭　支援強化を／黒田府議　先に開かれた大阪府議会決算特別委員会で、日本共産党の黒田まさ子府議が、重度心身障害児のいる家庭への介護ヘルパー派遣制度の拡充など、支援の強化を求めました。　人工呼吸が必要な子どもが府内で５年前の４．３倍となっていることをはじめ、鼻からチューブで流動食をとる経管栄養や酸素療法など、在宅高度医療を行っている乳幼児は年々増加しています。　黒田府議は、こうした障害児への訪問看護・診療に対応できる事業所がきわめて少ないことを指摘。府として計画的に増やすことを求めました。　さらに、重度障害児がいても親が健常者の家庭は訪問介護ヘルパー派遣制度が利用できず、ショートステイを受け入れる短期入所施設もきわめて少ないことを指摘。介護に疲れた母親が、精神的にも肉体的にも追い詰められるケースを紹介し、「医療の進歩に福祉がついていっていない。ここに支援をしなくてなにが福祉なのか」と府の姿勢をただしました。　井手之上優・府福祉部長は、切実な現状を認めながらも、「現制度は全国的統一基準に基づいており、国に改善を要望する」とのべるにとどまりました。
「しんぶん赤旗」2010年12月1日付より




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