せりう幸一議員(堺市堺区選出)は18日の府民文化常任委員会で、大阪国際平和センター「ピースおおさか」の問題を取り上げて質問しました。
ピースおおさかは府と大阪市が資金を出し、自治体が創設し運営する日本で最初の平和資料館として91年に開館。以来19年間に入館者総数は150万人を超え、府内のみならず全国の学校や市民の平和意識の確立、府や大阪市が平和行政を進めていくことを内外に示す上でなくてはならない役割を果たしてきました。
ところが橋下知事誕生以降、運営する財団への大阪府の補助金が07年度9700万円から09年度約3700万円に激減(大阪市も補助金削減)したため運営は困難を極
め、府民の闇で「ピースおおさかを元気にさせる署名」と募金の運動が取り組まれています。
せりう議員は、予算が激減する中、専門知識を持った学芸員の体制が縮小され、企画展ができなくなり、特別展の開催数も減っていると指摘。平和研究のため刊行され、全国の大学図書館や府内の図書館に寄贈されてきた冊子「戦争と平和」も打ち切られ、残った職員と関係者の犠牲的・献身的活動によって辛うじて支えられている状況を示し、「機能を拡充するためにも補助金を増すべき」と求めました。
橋下知事は「予算の問題でなく必死さの問題。この状況で頑張っていただく」と答弁しました。
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