日本共産質の阿部誠行大阪府議は15日、府議会環境農林水道委員会で、府民の食卓に新鮮な魚介類を届け、環境と資源を守るなど多面的な役割をもつ大阪漁業は、かけがえのない存在で、府政の重要課題に位置づけるべきだとのべ、漁業振興を求めました。漁獲量・高が減少し、魚価も低迷、さらに就業者の減少や高齢化が進むなど、関係者の声も示しながら、大阪漁業の厳しい現状を示して府としての支援が必要だと強調。産地市場の活性化や地産地消の拡大が大事で、そのためにも小中学生の体験漁業、各地のイベントとの連携や「魚庭(なにわ)の魚」コーナー設置など、府が広報やコーディネーターの積極的役割を果たすよう求めました。
阿部議員は、川からのゴミの除去や上流域の森林をボランティアや森林関係者らとともに青年漁業者が育てる「漁民の森づくり」を補助する予算が財政難を理由になくなったことを指摘。府の姿勢をただすとともに、新年度の水産業振興予算が9900万円と10年前の3割にまで落ち込んだ予算の増額を求めました。
環境農林水産部は、漁業の重要性については、阿部議員の指摘に「同感だ」とし、全庁的にすすめ、広報、イベントの活用も図っていきたいと答えました。
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