議員団がWTC調査 利便性、耐震… 府庁移転案ただす
日本共産党大阪府議団と同大阪市議団は5日、大阪府が庁舎整備の一つとして移転を検討している大阪市の第三セクタービル「大阪ワールドトレード・センター・ビルディング」(WTC)=住之江区=を視察しました。同ビルは経営が悪化し、市が会社更生法による売買を検討しています。入居率は約80%で、70%が大阪市と関係団体となっています。
視察に先立ち市港湾局の筋原章博課長らから同ビルの概要や交通アクセス、周辺の立地・利用状況などの説明を受けました。
各議員から、同ビルが埋め立て地である「島」(咲洲=さきしま)にあることから。震災や台風時の高潮・津波などの問題を質問。市は、橋などの耐震補強は完了し、毎秒20メートル以上の風速が10分間続くと4つの橋が通行止めになること、阪神大震災では液状化は起きなかったことなどを説明しました。
一行は府の案で議場となる部分やホール、空きスペースを視察。宮原たけし府議団長は「市中心部から遠く、交通機関も限定されている。府民にとっての利便性や震災時に対策の拠点となりうるかどうか、費用面でどうなるかなど、府民の立場でさらに検討する必要がある」と話しました。
視察には、党府議団からほかに阿部誠行、小松久の各府議、市議団から瀬戸一正、渡司考一両市議が参加しました。
2008年9月6日付「しんぶん赤旗」より