府立高校つぶしやめよ 小松議員、意見の集約求める

 5日開かれた大阪府議会教育文化常任委員会で、初質問にたった日本共産党の小松久議員は、府教委が「教育改革プログラム」にもとづいてこの10年間にすすめてきた「府立高校の特色づくり・再編計画」について質問しました。

 府教委は府民の反対を押し切ってこの間、府立の全日制高校を18校、夜間定時制高校14校の廃校をすすめています。高校改革課は「中間まとめ」で、「特色づくり」の高校では、志願倍率・部活動率が高い、進学する生徒が増えた、中退率が下がったなどの成果が上がっているとしています。しかし、「教育改革プログラム」にかわる「(仮称)大阪の教育ビジョン」策定に向けた学校教育審議会では「『教育改革プログラム』がよかったのかどうか検証が必要」との意見があがっています。

 小松議員は、しっかりした学力と豊かな人間性をはぐくむ高校教育実現に向けて@十分な検証なしにすすめられてきた「特色づくり・再編廃統合」を中止するA学区の改編は、関係者から十分意見集約し、正確な検証をするB「大阪ビジョン」策定では早い段階から生徒、父母、教職員などから広く意見を聞き、拙速な審議をさける―ことを提案しました。

 高校改革課長は、「学校教育審議会の委員による学校訪問、市町村教委との懇談などを通じて直接、十分な意見集約を図るようすすめていく」と答弁しました。


2007年10月6日付「しんぶん赤旗」より