遊戯施設等の安全確保を求める意見書

 本年5月5日に発生したエキスポランド(大阪府吹田市)におけるジェットコースターの脱輪事故は、死傷者が30名を超える大惨事となった。


 府議会は、この事故により亡くなられた方とそのご遺族に対して深く哀悼の意を表し、負傷された方々に心からお見舞いを申し上げるものである。


 事故原因を詳細に分析した上で、今後の安全対策について早急に検討すべきであるが、事故の背景には、現行の建築基準法等による遊戯施設の安全管理等にも問題のあったことが明らかになりつつある。


 また、高速で運行するジェットコースター等の遊戯施設の安全確保について、建築基準法で規定する事の是非についても、検討が必要である。


 よって国会および政府は、事故原因の徹底究明を進めるとともに遊戯施設等の安全を確保するため、下記の事項について取り組まれるよう強く要望する。

1 遊戯施設等の安全確保に係る法制度等の早急な見直し


 遊戯施設等における事故の再発防止のため、安全装置の設置基準の強化や、定期検査の方法・基準の明確化、定期検査資格者の資格要件の強化および特定行政庁への技術支援等について、早急に有効な対策を講じること。


2 事故情報の共有化等による再発防止の徹底


 現在、国が運用している「建築物事故情報ホットライン」による情報や、各自治体が条例等で独自に収集している事故情報について、国において集約・分析し、その結果と対応策を、自治体を含め広く共有化できるよう、仕組みを確立すること。


 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

2007年5月29日