小林府議 流域下水道の一元化 住民負担増えないか
大阪府議会の都市整備常任委員会で日本共産党の小林隆義議員は5日と9日、府が2008年をめどにすすめようとしている「流域下水道の大阪府への一元化」や「水と緑の健康都市」開発関連事業としてすすめている箕面有料道路問題などについて質問しました。
「流域下水道の一元化」については、2月28日に、安威川右岸流域下水道組合議会が、「制度の見直しに関する意見書」を採択し、5日に代表者が府に要請をしています。
小林議員は、市町村と住民が一元化によって不利益となることがないよう、「一元化の目的と市町村などの意見の反映の保障」「働いている職員処遇」「府民、市町村に将来負担増が押しつけられることがないか」などをただしました。
小林議員の、「流域下水道の一元化」によって、将来にわたって市町村や住民に負担が増えることはないかとの質問に、太田房江知事は「一元化により市町村には人件費の大きな縮減がうまれる。施設の改修・更新等による負担はあるが、その負担が人件費等による市町村の縮減分を上まわることはなく、住民の負担が増えることはない」と考えると答えました。
税金は投入しないとしてスタートした「水と緑の健康都市」開発が当初の計画通りいかず、府民の税金750億円を投入してまですすめ、関連する箕面有料道路のトンネル工事によって近畿の景勝地である箕面の滝の水量が落ち大きな問題になっています。
小林議員は、現状でも滝の水量が細っているのに「第2名神」のトンネル工事が行われればさらに深刻な影響が出る危険がある、環境に重大な影響が起こる建設はやめるよう求めました。太田知事は「必要な対策を講じた上で極力影饗を及ぼさないよう働きかける」と答え、第2名神の建設工事を何が何でもすすめる立場を変えませんでした。
2007年3月17日付「しんぶん赤旗」より