日本共産党大阪府議会議員団

4月からの自立支援法施行
府が影響調査


福祉サービス利用が減少・負担増理由に退所者も


 福祉サービスの利用が応益負担(定率1割)となった障害者自立支援法の施行(4月)で、サービスの利用時間・日数が減るなどの影響がでていることが大阪府が実施した調査でわかりました。
 
 @サービス利用状況A障害者施設Bグループホームの3つの項目で調査。35市町村、通所施設109カ所、入所施設49カ所、グループホーム263カ所から回答がありました。
 
 サービスの利用時間・日数については、居宅介護の全体の平均は実施前の3月は20.2時間でしたが、実施後の5月は18.8時間へと1.4時間減少し、減少率は6.9%となっています。そのうち、身体介護は22.2時間から19.5時間へ2.7時間、12.2%減、家事援助は17.9時間から16.5.時間へ1.4時間(7.8%)、外出介護は20.1時間から19.3時間へ0.8時間(4.0%)の減少となっています。
 
 デイサービスの利用は3月7.5日から5月7.0日へ0.5日、6.7%減少しています。
 
 施設通所支援は同21.5日から19.2日へ2.3日、10.7%減少しています。
 
 外出介護では、1人あたり平均時間は同20.1時間から19.3時間へ0.8時間、4.0%減り、利用額は同5千8円、10.5%減っています。
 
 反問の障害者施設
 
 民間の障害者施設へは実施後の4月−6月にかけての報酬額や利用状況を調査しました。
 
 報酬については、単価が引き下げられ、給付額が日割り計算となったことにより軒なみ減収となっています。
 
 前年度収入と比べて通所施設は4月は76万3千円、12.0%の減収、5月は68万2千円(10.8%)、6月は22万7千円(3.6%)の減収で、3カ月の平均では55万7千円、8.8%の減収となっています。
 
 入所施設も、4月は103万1千円(5.1%)、5月は61万2千円(3.0%)、6月は83万3千円(4.1%)減少し、平均82万5千円、4.1%の減収としています。
 
 負担増を理由に適所施設で13人、入所施設で1人が退所しています。
 
 減収に対する施設の対応としては、職員給与や賞与の減額などの人件費の削減や開所日の増加、定員増による収入確保などをあげています。
 
 グループホームは
 
 グル=プホームについては、利用日数は増加傾向ですが、ホーム利用者のホームヘルパー利用率が激減し、身体介護は昨年12月の23.0%から今年7月は12.9%へ、家事援助は同12.0%から4.8%へ減っています。

2006年10月4日付
「しんぶん赤旗」より
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