府立堺工科石綿使用 吉井議員らが調査 除去工事急ぐ必要性強調
日本共産党の吉井英勝衆院議員と岸上しすぎ大阪府議は1日、教室の天井にアスベスト(石綿)合有吹き付け材の使用が、確認された大阪府立堺工科高等学校を訪ね、現場祠を視察しました。児嶋清一校長、鈴木博史府教育委員会事務局施設課長らが応対しました。
同校では先月上旬、板金溶接実習室、熱機関実習室などの天井(のべ421平方b)にアスベストが使われていることが新たにわかりました。実習室の入り口には現在、「立ち入り禁止」の紙が張られています。
除去工事の時期について府側は、「費用や予算を検討中だが、できるだけ早くやりたいと思っている」とのべました。
吉井氏は、「工科学校では実習が欠かせない。教室が使えず実習時間が不足すると、資格の取得にも影響する」とのべ、除去工事を急ぐ必要性を強調しました。
「国への要望を聞かせてほしい」との吉井氏の質問に、府側は「この学校でも使われている『ひる石』系の石綿については国の補助が出ない。しかし、使用面積は圧倒的に多く、除去工事の内容も変わらない」と問題点を指摘。「何らかの財政的支援があれば、と思っている」と答えました。
また、除去工事の専門業者が不足していることを紹介し、「業者を育成しないと、除去はなかなか進まないのではないか」とのべました。
吉井、岸上両氏は「問題点がまだまだ残されていることを実感した。出された要望には、いっしょに取り組んでいきたい」と抱負をのべました。
2006年9月3日付
「しんぶん赤旗」より