都計審で和田府議 住民追出しやめよ 新千里西町団地問題など追及
2006年度第1回大阪府都市計画審議会が7月31日、大阪市内で開かれ、北部大阪都市計画用途地域の変更のほか15議案が審議され、日本共産党の和田正徳府議会議員が出席しました。
和田議員は、枚方市牧野駅前再開発などにかかわる議案について、地元市の審議において意見書も出されていることから、事業実施に当たっては地権者はもちろん周辺住民の理解と納得を得るよう求めました。
また、東大阪市の流通業務地区の建物の高さ制限、建ぺい率の規制廃止および区域を変更する議案に対しては、近鉄東大阪線長田駅前部分の1.7fを、流通業務地区から外す件で開発地権者の意向を反映した疑念があるが、駅前という立地からやむを得ない、として議案に賛成しました。
審議会は、「成熟社会における大阪の都市づくりのあり方」という知事への答申の位置づけをめぐって紛糾し、岡田憲夫会長が知事に対して「答申を尊重するよう」にと文案に入れるなどの対応で、了承されました。
和田議員は、答申が「大阪の都市づくりは先ず、ふる里大阪として誇れる都市づくり」としているが、現実の府政は、豊中市の新千里西町の公社住宅において府住宅供給公社が37年も住み続けている住民を相手に追い出し訴訟をしている問題や、阿倍野区の北畠府営住宅の建て替えで自然と緑を壊す工事が行われようとしている問題を取り上げ、答申に照らしてもそれらの行為をやめ答申を尊重するよう求めました。審議会には、新千里西町と阿倍野区に隣接する西成区の天神の森地区住民が傍聴しました。
2006年8月2日付
「しんぶん赤旗」より