"必要ない第2名神"

党府議団と関係地方議員団

国交省に中止要望

 日本共産党の大阪府議団、枚方・高槻・箕面市議団の代表が9日、国土交通省を訪ね、第二名神自動車道計画の大阪府内での諸問題について指摘し、京都府八幡市から高槻市などの区間での同計画の中止を要望しました。
 第二名神自動車計画は、2003年12月22日の政府・与党協議会を受け、同年12月25日の国土開発幹線自動車道建設会議は、八幡市から高槻市の区間を「建設の必要性を見極める必要のある区間」と、建設中止も視野に入れた見直しを行うと表明しました。
 党議員団は「見直し」案策定の時点にあって、あらためてこの区間の計画中止を求めました。
 枚方区域10`bのうち、五分の四は地下方式で建設し、枚方市西船橋地域で地上に出て、淀川や新幹線を橋りょうでまたぎ、高槻に連結する計画です。
 党議員団は、西船橋地域は人口・世帯が計画当初より約2倍にもなっており、自動車公害の影響ははかり知れないこと、建設理由の災害時の迂回(うかい)道路、渋滞などは京滋バイパスの完成、近い将来の第二京阪道路の開通などで建設そのものの必要性がなくなったことを訴えました。
 国土交通省道路局の新保二郎直轄技術係長は「現在も検討段階であり、次回の国幹会議で議決される。この間の調査項目などは後日知らせる。交通量調査などは行っているが、計画策定時と現在との人口・世帯数の差などは調査していない」とのべました。
 高槻から箕面間は、建設する方向で計画がすすめられています。高槻インターチェンジ・ジャンクションの予定地は住宅街です。騒音・振動・排ガスなどで住環境が守れず、山間部の貴重な自然が破壊されます。箕面地域では、国道423号トンネル工事で河川・渓流やため池で水枯れが発生しています。生態系への影響が大きい。党議員団はこれらを指摘し、この区間も中止するよう求めました。
 国土交通省の嶋田博文道路局高速道路係長は「高槻以西はつくるか、つくらないかは新会社で検討中。来年1月に結論を出し、本協定は3月末になる予定。水枯れについては把握していない」とのべました。
 この交渉には党から、小林みえこ参院議員、山下京子大阪11区国政対策委員長、黒田まさ子府議、西村健史、野口光男両枚方市議、中村玲子高槻市議、神田隆生箕面市議が出席しました。




2005年11月3日付
「しんぶん赤旗」より

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日本共産党大阪府議会議員団