大阪府議会委
"失敗のつけ押し付け"
りんくう破たん
宮原議員が批判
1日の企業・水道会計の決算特別委員会で、日本共産党の宮原たけし議員はゆきづまっている、りんくうタウン事業について、事業の失敗のツケを府民におしつける知事の姿勢を批判しました。
りんくうタウンはもともと総事業費1700億円で計画。大和銀行(現りそな銀行)がりんくうタウンに高層の双子ビル建設するなどの高層を提案したのをうけて大阪府は1989年、事業費を5500億円へと膨らませました。その後、進出・契約企業の相次ぐ撤退、2012年までの事業期間延長に伴う事業費の増大などで事業そのものが破たん。収入不足は2789億円にのぼっています。
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2004年度まで |
今後 |
計 |
総事業費 | 5215 | 685 | 5900 |
起債発行額 | 4200 | 1067 | 5267 |
償還額 | 元金 | 2216 | 3051 | 5267 |
利息 |
1015 |
801 |
1816 |
計 |
3231 |
3852 |
7083 |
宮原議員はこうした経過をのべ、日本共産党が繰り返し計画に「見通しがない」と見直しを求めてきたことを指摘。契約企業が分譲代金をまともに支払わないなかで府は1992年、93年の2年間だけで860億円も起債が増えたのに対し、大和銀行は同2年間に大阪府に貸した分だけでも80億円の利息が入っているとのべ、「この時期に見直していたら2789億円もの収入不足にはならなかった」と指摘しました。太田知事は、「当時の社会経済情勢から考えて適切な判断だった」と無反省の態度に終始しました。
宮原議員は、「銀行が最初からかんでいた経過から少なくとも利子は負けてもらい、府民参加で見直すべきだ」と提案。太田知事に対し、「過去の判断の間違いをいまだにひきずっている。銀行に負担は求めず、府民にだけ負担を求めるのは同意できない」と批判しました。
■■■■■■■■■■■■りんくうタウンの事業費と借金の返済状況(単位:億円)(表)