府立病院の独立法人化問題
反対へ30万署名提起
"もうけより、命大切"
大阪府が府立の病院の独立行政法人化を強行しようとしています。この問題で、「府立の病院の独立行政法人化反対、充実求める府民の会」は25日、大阪市内で、「いのちより、もうけが大切ですか?」と決起集会を開き、150人が参加しました。
「会」事務局団体のおおさか市民ネットワーク代表の藤永のぶよさんが開会あいさつ。
事務局から、「太田府政に府民のいのちと健康、安全を守る公的責任を果たさせるたたかい」と強調。「2月府議会で府立5病院を一法人とする『定款』が可決されたが、法人化の時期はまだ決まっていない。これからのたたかいが重要」と、9月府議会にむけ30万人の署名や独法化の問題点を広く府民に知らせていくことなどをよびかけました。
府立の病院の独法化に反対する府民の会の決起集会=25日、大阪市(写真右)
また、府民の医療に対する要望に自治体病院としての役割を発揮してきた5病院の歴史を紹介。情報公開請求で判明した5病院の土地、建物、器具備品など約360億円の府民の資産が、ただで民間に払い下げられる問題点などが明らかにされました。
大阪府保険医協会副理事長で開業医の坂口道倫さんが、市場原理が導入されれば患者は二の次になると指摘。福祉や医療分野の民営化推進の背景にある小泉構造改革と太田府政とのたたかいの重要性を強調しました。
国労大阪地区本部の井戸敏光書記長が、JR福知山線脱線事故の背景に営利優先、安全軽視の経営方針があると指摘。人員削減や運行時間の短縮、ものがいえない厳しい労務管理などの実態を報告し、民営化のもたらした問題を浮き彫りにしました。
参加者から、府民のための医療を守る決意など発言が続きました。
日本共産党の小林隆義府議があいさつ。寸劇で、お金のあるなしで治療内容が変わる今後の医療の問題点を告発しました。