近鉄大阪線踏切事故で

非常ボタン改善約束

車いす通行多い地点・ 党調査団の要望が実る

 

事故現場を調査する宮本前参院議員と和田府議(右から2人目)ら=3月29日、東大阪
 
    
 東大阪市の近鉄大阪線俊徳道三号踏切で起きた電車と電動車いすの接触事故で、国土交通省近畿運輸局は4日までに、日本共産党近畿ブロック事務所に非常用ボタンの位置の改善を近鉄側が伝えてきたと連絡してきました。党の「非常用ボタンが踏切外から押せない位置にあるのは問題」との指摘にこたえたものです。
 事故は3月26日に発生。宮本たけし前参院議員、和田正徳府議らは、27日、現地を調査。28日に安全対策を近鉄本社に申し入れました。29日には宮本前参院議員、和田府議、吉井英勝衆院議員の日野勇二秘書らが近鉄と近畿運輸局を交えて改めて現地調査をしました。

問題の非常用ボタン。通行人が手を伸ばしても届きません。
   
調査を通じ、非常用ボタンが踏切内にあり、歩行者が押しにくいことが分かり、近鉄に改善を求めました。
 近鉄本社の秘書広報部は、「踏切外から押しやすい所に移動します。時期は未定です」と話しています。
   同踏切は病院前にあり、車いすの通行がほかの踏切と比べて多いといわれています。2年前には車いす利用者の死亡事故が起きており、問題が指摘されていました。
 調査した宮本前参院議員は、「近畿運輸局および近鉄本社の機敏な対応に感謝します。まだまだ不十分ですが1つは実りました。1人の障害者も高齢者も命を落とすことのない、安全な公共交通の実現へ、引き続きみなさんととりくんでまいります」とのべています。



2005年4月5 日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団