"自主再建を断念"

〜3セク「りんくう」〜

負債総額は463億円

     
りんくうタウンの中核施設として立つゲートタワービル=泉佐野市
 
  大阪府の第三セクター「りんクウゲートタワービル」(泉佐野市、資本金150億円)は1日、多額の負債を抱え、経営に行き詰まったとして自主再建を断念し、大阪地裁に会社更生手続き開始の申請を行いました。
 関西国際空港に隣接するりんくうタウンの中核施設としての役割を果たしていくため、破産を回避して事業継続を目指します。
 府が34%を出資する同社は1990年度設立。96年度に西日本一の高さを誇るりんくうゲートタワービルを開業後、毎年度赤字を計上し、負債総額は463億円に上ります。

問われる府と自公民の責任

計画そのものに無理


 * 解説 *

日本共産党は、計画そのものに無理があり、過大で必要のない施設をつくるべきでないと主張してきました。
 しかし、オール与党に推された歴代知事は事業を強行。「りんくうタウン事業」の柱の一つとして建設し、当初は二つのビルを建設してゲートで結ぶ計画でしたが破たん。しかし、ビル1つにして強行。府は高額の家賃を払って同ビルに府企業局を移転したり、パスポートセンターをつくるなどして「救済」をはかりました。
 府の責任とともに、同事業を推進してきた自民、公明、民主など与党の責任が問われます。



2005年4月2日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団