東大阪
踏切での電動車いす接触
"事故状況の把握正確に"
近鉄に宮本前参院議員、和田府議
■■■■■■■安全対策求める
近鉄本社に申し入れる宮本(右)、和田(その左)両氏=28日、大阪市
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日本共産党の宮本たけし前参院議員、和田正徳府議は、東大阪市の踏切で起きた電動車いすと列車の接触事故について28日近鉄本社に安全対策を求める申し入れをしました。
これには、吉井英勝衆院議員の日野勇二秘書が同席しました。
事故は、26日午前9時7分ごろ、近鉄大阪線俊徳道第3号踏切で発生しました。
近鉄側からは、上垣明文秘書広報部主査、小林純鉄道事業本部運転車両部運転課長ら10人が応対しました。近鉄側から事故の状況と今後の対応について説明を受けたあと、意見を交わしました。
事故については、電動車いすの進入経路や人が避難した状況があいまいなことが判明しました。
宮本、和田両氏は障害物検知装置設置(1987年9月)以降の事故の状況、踏切の構造改善、踏切遮断機の開閉問題、列車の運行スピードなどについても聴取。両氏は万全の安全対策を講じるよう求めました。
近鉄側は、1日約10台と車いすの通行が多い踏切であること、新しい障害物検知装置の導入は考えていないことを明らかにしました。
安全対策については「最優先で考えている」、国土交通省や東大阪市の協議には「誠意をもって対応する」などと答えました。
29日午前10時から、国土交通省、近鉄立ち会いで現場の踏切を調査することになっています。
"道幅狭く往来が厳しい"
2年前に死亡事故
26日に近鉄俊徳道第三号踏切(東大阪市)で起きた車いすと電車の接触事故で、日本共産党の宮本たけし前参院議員和田正徳府議らは27日、現地を調査しました。同市の長岡嘉一、上原賢作両市議、地元の党支部員が同行しました。
この踏切では2003年1月に車いすの女性が近鉄特急にはねられ即死。そのため踏み切りの段差を解消したり、ゼブラゾーンを設置しました。同年2月には地元老人会や自治会が市に対して踏切内に人・車いす・自転車が安全に通行できるよう歩道をただちに設置するよう要望していました。
今回の調査では、踏み切りの幅が狭いため相変わらず車と人・車いす・自転車がいっしょになって危険なこと、電車の往来が激しくなかなか踏切が上がらないこと、などが明らかになりました。
宮本氏らは「根本的な踏切の安全対策を早急にすすめる必要がある」と話しています・